【自然災害への備え】大雨・線状降水帯発生時の車の運転とリスク管理

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もし私たちがゲリラ豪雨や線状降水帯のような「大雨」にリアルタイムで遭遇してしまった際の備えについてお話ししたいと思います。

皆さんも車を運転しているときに、突然バケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨に襲われて、ワイパーを最速にしても前が1ミリも見えなくなったり、道路にあっという間に水が溜まって恐怖を感じた経験、一度はありませんか?「これくらいの大雨なら大丈夫だろう」「みんな走っているから自分も行けるはず」と安易に運転を続けてしまうことって、実は想像以上に恐ろしいリスクをはらんでいる場合もあるかと思います。

特に近年多発している線状降水帯が発生すると、わずか数十分で道路の環境が激変してしまいます。大切な愛車を一瞬で廃車にしないため、そして何よりもあなた自身の命を守るために、運転中に絶対に避けるべき致命的な罠(リスク)について考えておく必要がありますね。

■ 1. 1時間雨量50ミリ・線状降水帯情報が出たら「不要不急の運転を控える」鉄則

大雨による致命的な事故を未然に防ぐための最大の鍵は、日頃からの正確な情報収集と、経営者さながらの迅速な「撤退(回避)の意思決定」です。

日々の天気予報を小まめに確認しながら、1時間あたりの雨量が50ミリを超えるような非常に激しい豪雨の予報や、気象庁から『線状降水帯発生情報』が出ている場合には、絶対に無理をせず、不要不急の車の運転を控えることが何よりも重要です。

1時間あたり50ミリの雨というのは、傘が全く役に立たず、車のワイパーを動かしても前方が見えなくなるほどの危険なレベルです。「みんな走っているから」と雰囲気に流されるのではなく、データを元に先手必勝で「今日は車に乗らない、移動を中止する」という決断を下すことこそが、最大の安全策(ディフェンス)になりますね。

■ 2. すでに外出してしまっている場合の備えと「ヘッドライト早期点灯」の視界防衛術

ただ、事前の予報が外れて、運転中や出先で突発的なゲリラ豪雨に巻き込まれてしまうこともありますよね。

そのような、すでに車で外出してしまっている場合の備えとしては、まず冠水している道路やアンダーパスを『絶対に避けて走る』という徹底したルート選択が必要不可欠になってきます。周囲の地面よりも極端に低くなっている高架下やアンダーパス、すり鉢状の道路は短時間で一気に水が溜まる水没の最危険地帯ですので、絶対に入らないようにしましょう。一般的な乗用車が安全に走行できる物理的な限界は、ドアの下の端(車の床面)が泥水に浸からない程度までと言われています。茶色く濁った冠水路は見た目だけで深さを正確に判断するのが不可能なため、水たまりを見つけたら無理に突っ込まずに引き返すようにしましょうね。

さらに、激しい大雨の中を走行せざるを得ない場合は、激しい雨粒と窓の曇りによって、ドライバーの視界が極端に悪くなってしまうという致命的なリスクを絶対に忘れてはいけません。視界が真っ白になって前方が見えなくなるのを防ぐために、たとえ昼間であってもヘッドライトをしっかりと「点灯」させることが不可欠です。ライトをつけるのは、自分自身の視界を確保するためだけではなく、周囲のクルマや歩行者に対して「ここに自分の車が走っていますよ!」と自らの存在をハッキリと知らせ、相手からの見落としや巻き込み事故を未然に防ぐために絶対に欠かせない仕組みとなります。

合わせて、雨で濡れた路面は滑りやすくなっており制動距離が伸びてしまいます。焦って「急ハンドル」や「急ブレーキ」「急な車線変更」といった『急』の付く操作を行うことは大スリップを招くため絶対に厳禁です。大幅にスピードを落とし、十分すぎるほどの安全な車間距離を確保して慎重に走行するようにしましょう。

■ 3. 命を守る最後の砦「緊急脱出用ハンマー」の常備と水没時の脱出ロジック

そして、どれだけ警戒していても、万が一、急激な道路の冠水に巻き込まれて車が水没し、中に閉じ込められてしまった場合のために、私たちはどのような備えをしておくべきでしょうか?

水深がドアの半分近くに達すると、外からの水圧によって大人の力であっても車のドアを物理的に開けることが完全に不可能になってしまいます。さらに水濡れによって電気系統がショートすれば、パワーウィンドウ(電動窓)も一斉に動かなくなって、完全に車内に閉じ込められてしまうという恐怖のパニックに陥ってしまうんですよね。

【そのような最悪の事態(万が一の備え)として、私たちは車内の手の届く場所に『緊急脱出用のハンマー』を必ず常備しておくことが極めて重要になってくるんです。】

自動車のサイドガラス(横の窓)は、脱出用ハンマーの尖った先端で窓の「四隅(隅の方)」を強く叩くことで、一瞬で粉々に粉砕して脱出ルートを確保できるように設計されているんですよ(※フロントガラスは頑丈な合わせガラスのためハンマーでも割れません)。

水没時に具体的にどのような手順で愛車から命を守り抜くべきかについては、国土交通省の公式ホームページにある【国土交通省:自動車の冠水・水没時の安全確保について】の特設ページに、画像や動画付きで非常に分かりやすくまとめられています。
いざというときのために、緊急脱出用ハンマーを備え付けましょう!| 自動車のリコール・不具合情報

日頃からこのような災害に対する備えを考えて、実際に準備しておくことは大切ですね。

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